パソコンを使用する上で、絶対に気を付けなければいけないことはセキュリティ対策です。でも、どうしてそれが必要なのかが分からないことには、その重要性が伝わりませんよね。今回はパソコンにあまり詳しくない方に向けて、コンピュータウイルスにはどのような種類があり、どのような被害があるのかを解説します。
コンピュータウイルスとは?マルウェアとは?
コンピュータウイルスとは、パソコンに何かの損害を与える(攻撃やデータを盗む)ために作られたプログラムの一つであり、自己伝染機能、潜伏機能と発病機能のいずれか1つ以上持っています。コンピュータウイルス単体では存在も活動もできず、宿主となる他のファイルが必要です。
さらに、感染しても普段はパソコンに変化が見られず、メールやExcelなどのファイルに潜伏し、それを利用して被害を広範囲に拡大させます。こういった特徴が、病気のウイルスに似ているため「コンピュータウイルス」と名付けられました。
そして、意図的に作られた悪意のあるプログラム(ソフトウェアやコード全体)を「マルウェア」と言います。そうなんです!コンピューターウイルスは、数あるマルウェアの中の一種なんです。マルウェアの方が上位の概念と捉えてください。マルウェアには、コンピュータウイルス以外に「トロイの木馬」や「ワーム」などがあります。
マルウェアの種類
マルウェアにはたくさんの種類がありますが、ここでは代表的なものを4つご紹介します。
ファイル感染型
ファイル感染型とは、EXEやCOMなどのプログラムファイルに寄生・増殖するコンピューターウイルスです。ファイル感染型には上書き型と追記型があり、復元が困難である上書き型は感染した元ファイルを完全に上書きします。一方、復元可能な追記型では、元の正常なファイルの一部に付着したり、使用されていない領域に不正なコードを書き込んだりします。
マクロ感染型
マクロ感染型とは、マイクロソフト製品であるWordやExcelのマクロ機能を悪用したコンピュータウイルスのことで、文書作成や表計算における簡単な作業を自動化できるマクロ機能を利用しています。マクロ感染型ウイルスはマクロ機能を悪用し、文書や表計算ファイルに感染し、自己増殖やファイルの破壊活動を行ったり、それを電子メールに添付して無差別に送りつけたりして、マクロウイルスの感染を広げていきます。
ワーム
コンピュータウイルスと同じくワークも自己増殖が可能ですが、自己以外のプログラムに寄生せずに単独で行動できるため、コンピュータウイルスよりも感染力が強いマルウェアです。
トロイの木馬
よく耳にするトロイの木馬は、画像や文書、アプリケーションなどの正常なファイルになりすまして、ユーザーが気づかない内に破壊活動をしたり、データを流出させたりするマルウェアです。トロイの木馬は単独で動作ができますが、ワームのように自己増殖をしないため、注意深く警戒していれば感染せずに済む確率は高くなりますが、勝手にダウンロード、インストールするタイプもあるため油断はできません。
コンピュータウイルス 感染した際の駆除方法
気を付けていても、コンピュータウイルスに感染してしまうことがあるかもしれません。万が一コンピュータウイルス 感染したら、まず他のパソコンへ感染を広げないためネットワークから切り離すことが大切です。
次に、セキュリティ対策ソフトでウイルススキャンを行い、コンピュータウイルスの駆除を行いましょう。セキュリティ対策ソフトが自動で削除してくれることもありますが、手動でシステム全体の「完全スキャン」をし、隔離されたファイルが無力化の処理がされます。
おすすめセキュリティ対策ソフト
いきなり「セキュリティ対策ソフトを使おう!」と言われたところで、どれがいいかわかりませんよね?ということで、ここからはおすすめのセキュリティ対策ソフトを5つ紹介します。どれもサイバーセキュリティの性能を評価する有名な第3者機関の発表で高く評価されています。
- カスペルスキー セキュリティ:AV-Comparativesにて6年連続1位!
- アバスト プレミアム セキュリティ:業界随一4億以上のユーザーと権威ある評価機関が認める
- ZEROウイルスセキュリティ:価格が安く、更新料も0円!大変お得なセキュリティソフト
- ノートン 360:使いやすい上、操作も軽快!機能豊富な万能セキュリティ対策ソフト!
- ESETインターネットセキュリティ:古くて低スペックのパソコンでも使える
最後に
セキュリティ対策の必要性を理解していただけましたか?ネットの脅威が増え続ける中で、セキュリティ対策の重要性はますます高まっています。あなたもセキュリティ対策ソフトを選んで、定期的にウイルスチェックをしましょう。