日本での「LINE」の利用率は90%を超え、ほとんどの人がLINEで連絡を取り合う大切なコミュニケーションツールとなっています。また、日常生活の連絡手段だけではなく、ビジネスや行政など様々なところで利用が拡大しています。そんな生活の一部として大切なLINEのアカウントが乗っ取られてしまうという被害が多発しているんです。そこで、実際にあった被害や内容とその対策について詳しく紹介していきましょう。
LINEが乗っ取られてしまった!その症状は?
生活に欠かせないLINEが乗っ取られてしまうと、今まで使えていたLINEがログインできなかったり、他の端末からログインされたりするなどの症状がみられます。そうすると、トーク履歴や保存されている写真や動画が見れなくなり、最悪の場合、アカウントが削除されてしまうこともあるんです。
もし、LINEが乗っ取られてしまったと気づいたら、至急問い合わせフォームにアクセスし、問題を報告しましょう。
LINE 乗っ取りの被害
LINE 乗っ取りの被害は2004年頃から徐々に出現し、2020年2月には大規模な不正ログインが報告されています。近年では、その被害は悪質化し急増しています。
本人になりすまし
一番多い被害は、本人になりすまして「友達リスト」からメッセージが送られることです。メッセージの内容は「携帯を変えたので電話番号を教えてほしい」や「ID・パスワードを教えてほしい」など個人情報を盗みだそうとします。
また、メッセージの日本語は不自然で、返信すると日本語がカタコトでおかしかったり、話がかみ合わないようです。
詐欺への誘導
LINEの乗っ取りによるフィッシング詐欺への誘導被害が多発しています。メッセージには偽サイトのURLが貼り付けられ、個人情報などを入力させようとします。実際に、クレジットカード情報を入力してしまい、不正利用されてしまったケースが報告されました。
LINE Payの不正利用
LINEでは、連絡手段の他に電子決済サービス「LINE Pay」があります。しかし、乗っ取られてしまうとLINE Payが不正利用されてしまうことがあるんです。また、LINE Payに紐づいたクレジットカードや銀行口座の情報が抜き取られてしまったり、不正利用されてしまったなどが報告されています。
金銭の要求
突然、友人や知り合いからプリペイドカードやウェブマネー、ギフトカードなどの購入を要求するメッセージが届く詐欺が多く報告されています。こういった金銭の要求はLINEが乗っ取られている可能性が高いので無視しましょう。
LINEを乗っ取られないための対策
LINEが乗っ取られないよう事前に対策を行うことができます。
パスワードを複雑化させる
パスワードは単純な文字列を使用せず、推測されにくいものを設定しましょう。また、パスワードは定期的に変更し、使いまわさないことです。
ログイン許可をオフにする
「ログイン許可」はスマホ以外の端末からログインできる機能です。この機能をオフに設定しておけば、他の端末からの不正ログインを防ぐことができます。
ログインの通知機能
誰かが勝手にログインするとLINEに通知が届く設定です。IPアドレス・国や大まかな地域が通知され、見覚えのないアクセスに気づくことができます。また、スマホから不正ログインされた端末を強制的にログアウトさせることが可能です。
パスコードロックの設定
LINEを開くたびにパスコードの入力が必要なパスコードロック設定は、乗っ取りに有効な対策の一つです。というのも、LINEのセキュリティが強化され、乗っ取りが難しくなります。
最後に
LINEの乗っ取りはその手口の巧妙さから被害が増加しています。というのも、自分にアカウントが乗っ取られていなくても、友達や知人の乗っ取られたアカウントが原因で、被害にあってしまう可能性があるからです。
LINEの乗っ取りはいつどこで誰が被害にあうかわかりません。そうならないためにも事前の対策と知識を持っておきましょう!