パソコンの安全対策には有料の「セキュリティソフト」が必要になります。しかし一方で「Windows10にセキュリティソフト いらない」という意見も多く、購入するべきか迷っているという方も多いのではないでしょうか?この記事を読むことで、Windows10のセキュリティソフトの必要性や、標準搭載されている機能について理解することができます。ぜひ最後までご覧ください。
Windows10にセキュリティソフト いらないのは本当?
先に結論から言うと、個人PCであれば有料ソフトを導入しなくても大丈夫です。なぜなら、Windowsには「Microsoft Defender」というセキュリティ機能が標準搭載されているからです。Microsoft Defenderは有料製品に劣らない性能のため、個人PCであれば標準機能だけでも十分安全と言えるでしょう。ただし有料ソフトを購入しなくても良いという意味なので、決してウイルス対策そのものが不要という意味ではありません。また「仕事の重要データ」「第三者の個人情報」などを取り扱う場合は有料ソフトの導入が必須なことにも注意が必要です。
Microsoft Defenderとは
Microsoft Defenderとは、Microsoftが提供する純正セキュリティ機能です。「Windowsセキュリティ」に含まれる機能としてOSに組み込まれていますが、セキュリティソフトを使用しないユーザーが多いことへの解決策として搭載されるようになりました。主な特徴として、有料セキュリティソフトに劣らない検出力、軽量な動作、他のソフトウェアと相性が良いなどの点が挙げられます。そのため非常に使い勝手が良く、単に無料で使える純正機能の枠に留まらない優秀なセキュリティ機能となっています。
Microsoft Defenderの主な機能
Microsoft Defenderは最低限の機能となっていますが、基本的なセキュリティとしては十分な性能です。主な機能としては、以下の4つのものがあります。
①項目のスキャン
項目のスキャンでは、ファイルに脅威が潜んでいないかスキャンできる機能です。基本的にMicrosoft Defenderでは、AC電源接続のPCがアイドル状態になると自動的にスキャンを行うようになっています。しかし使用状況によりスキャンが不十分であった場合、複数のスキャンタイプから手動で検査を行うことが可能です。システムの使用頻度が高い部分をチェックする「クイックスキャン」は、スキャン時間と安全性のバランスに優れています。任意の部分だけチェックしたい場合は「カスタムスキャン」、より確実なチェックであればシステム全体を検査する「フルスキャン」が有効でしょう。
②リアルタイム保護
リアルタイム保護は、ファイルをダウンロードしたり開いた際に脅威が潜んでいないかチェックする機能です。ダウンロードによって「マルウェア」に感染するケースは非常に多いため、インターネット上から入手したファイルはリアルタイムで検査してPCを保護します。もしマルウェアや望ましくないアプリが見つかった場合はユーザーに通知し、ファイルの隔離や削除といった対処を行うことが可能です。
③SmartScreen
SmartScreenは、Webブラウザを使用する場合に危険なサイトやソフトウェアから保護する機能です。Webサイトの閲覧やダウンロードには、「フィッシング」「マルウェア」などの危険が常に存在しています。そのため悪意のあるWebページやプログラムを照合し、一致する場合はブロックすることで被害を防ぎます。また登録にないWebページでは検証を行い、疑わしい場合は警告ページを表示してくれるので安心です。
④ファイアウォール
ファイアウォールは、不正アクセスから保護する機能です。不正アクセスは悪意のある者が第三者のPCやサーバー内部に不正侵入する行為で、個人情報や重要データが盗まれてしまう恐れがあります。そのため不審なアクセスを検知した際にネットワークを遮断することで、外部からPC内部に侵入できないようにします。これにより、ネットワーク内に保存されているデータの流出を防ぐことが可能です。
最後に
「Microsoft Defender」があれば、個人PCにセキュリティソフト いらないでしょう。しかしビジネス用途や他人の個人情報を保存する場合は、有料ソフトを導入してより高度な対策を行いましょう。