昭和回帰の「レトロブーム」が続く中で、フィルムカメラが大復活しました!フィルムカメラとiPhoneを合体させ、心を揺さぶられる写真やビデオの撮影ができる新しいガジェット「デジスワップ(DiGi SWAP)」は、「フィルムカメラなのにフィルム無し!?」という話題から、多くの人の注目を集めています。
今回は、「デジスワップ」はどんな会社が開発しているのか、どうしてフィルムカメラなのにフィルムが要らないのか、そしてそのガジェットの使い方などについて紹介していきます。
デジスワップを開発している会社は?
「デジスワップ」を開発したのは、大阪市の写真・カメラショップ「ファヤーワークス」です。ファイヤーワークスの前身は、1979年に滋賀県で設立されたカメラショップ(サンスタジオ)。銀塩写真の現像焼き付け業務から始まり、デジカメからスマートフォンへの切り替えによる印刷需要の落ち込みにより事業縮小。 2009年には、IT企業の子会社として営業、その次の年に独立しました。そして、ファイヤーワークスは2021年12月から試行錯誤によって、「デジスワップ」の開発を開始しました。
「デジスワップ」開発者のビジョンとは
生産を終了した貴重なカメラ達を後世に残したく、iPhoneでフィルムカメラを復活させるガジェットとアプリケーション「デジスワップ」を開発しました。さらに、あまり使われなくなった古いものでも、環境に優しくアップサイクルさせるという風潮が広まればという想いが込められています。
フィルムカメラとデジタルカメラの違いは?
フィルムカメラとは、映像を撮る作業をするカメラ本体に、映像を記録する感光材料である「カメラフィルム」を入れて撮影するカメラのことです。フィルムカメラは「化学反応」で映像を記録している一方、現在私たちが普段使っているデジタルカメラは「電気信号」で映像を記録しています。
「デジスワップ」の仕組み
では、「デジスワップ」はどんなフィルムカメラなのかを見てみましょう!
まず知っていただく必要があるのは「デジスワップ」が、フィルムカメラとiPhoneをつなぐ専用アタッチメントということ。そのアタッチメント「デジスワップ」を使うと、iPhoneをアーティスティックなデジカメにアップサイクルさせてくれます!つまり、「デジスワップ」はスマホを使用して、フィルムカメラの感覚を味わえるように開発されたアダプターなんです。そのため、フィルムカメラの手動撮影の難易度(絞り、シャッタースピード、ピント調整など)はそのままで、シャッターと連動する感覚も楽しめます。映像だけでなく、アーティスティックな動画を撮影することもでき、その上撮影した映像や動画はスマホに保存されるので、SNSにその映像を簡単に投稿できます。
「デジスワップ」の使い方
「デジスワップ」の取り付けは、非常に簡単!最初に準備するのは、背面カバーが取り外し可能な35mmフィルムカメラ、Xから13proMaxシリーズのiPhone、それと有料の専用アプリのダウンロードです。それからは、次のステップを実行してください。
- フィルムカメラの裏蓋を外す
- 底面の三脚ネジ穴を使用してアダプターを設置
- 事前に専用アプリをインストールしたiPhoneをガジェットに取り付ける
あとはアプリを起動させ、カメラ側を設定するだけです。
「デジスワップ」の値段は?
アタッチメントセットの価格は27,500円で、iPhoneXからiPhone13pro max(第2世代SEも含む)対応ですが、モデルによって位置合わせが必要となります。それと、取り付けには純正のシリコンケース、または類似の厚さのケースも必要となるので、ご注意ください。ライカM2とM3用アダプターは高品質な、アルミ削り出しとつや消しのブラックアルマイトで、8,800円となります。さらに、専用アプリは有料なので、アプリの値段も加えましょう(App Storeよりダウンロード可能)。
最後に
便利で洗練された時代に、世界は完璧に処理され、追求された写真で溢れていますが、フィルムカメラはあえて不完全で中立的な方法で現実世界を描写してくれます。フィルムカメラ「ならでは」の味わい深いエモい写真や動画を、現代風にアレンジした「デジスワップ」は、フィルムカメラの良さをもう一度楽しみたい方に朗報ですね!フィルムカメラをデジタル化した「デジスワップ」で、昔ながらのレトロでアーティスティックな写真を楽しんでみてください。